桃花日記

4月8日(日)

夫は今、私の故郷広島で入院中。

私は4月から浜田に戻り、週末だけ広島に行くという生活。

今日は浜田に戻る日でしたが、お天気も良く暖かで、桜も満開に近くキレイなので、夫のパジャマをジャージに着替えさせ、病院脱出!!・・・と言っても敷地内の駐車場ですが、屋上で空気に触れるほか、半月も建物の外に出ることのできないでいる夫を外に連れて行ってあげたいなと思って。

 

 

 

ブログネタ写真を撮っているらしい

 

 

 

 

 

満開になったばかりの花は、瑞々しくて、花嫁さんみたい。

 

ささやかだけど、なんだか心にジーンとしみるお花見でした。

 

 

 

夕方、浜田に戻りました。夫に見せなきゃいけないものが待っていました。

 

 

 

咲いたよ!!

 

 

 

ちょうど1年前、結婚の記念植樹に、桃の花を買いました。

 

 

 

源平しだれ桃という、花桃。1本の木に、紅白の花が咲きます。

 

 

 

 

 

引っ越して、庭に植えたのですが

 

 

小さくてか細くて、おまけに枝垂れているため、花が終わり葉が落ちてからは、出がけにいつも夫が「これは、大丈夫なんか?」と心配していました。全然伸びないし太らないし・・・

 

 

 

と思っていたけど、見比べてみると、ちゃんと成長していたようです。

 

 

 

枝がこんなに伸びていたなんて、びっくり。

 

 

 

実はこのブログのタイトルは、この桃花から決めたのです。

このモモハナと一緒に成長していきたいな、と思って。

だけどもし、この花が来年咲いてくれなかったら どうしよう・・・この花が無事咲いたらブログを書き始めよう、と思っていたのですが、年が明けて、ふさふさと産毛をまとった蕾がたくさんつきはじめたので、きっと大丈夫!・・・と、春を心待ちにしてブログを始めました。

今年も咲いてくれてありがとう。

 

まだまだたった1年たったばかりだけど、これからどんなことがあるかわからないけど、ずっと、一緒に大きくなっていきたいな。

3.18

夫に、怪我を負わせてしまいました

私の運転する車で

私の不注意で

 

ごめんね

 

悔やんでも

時間は戻ってくれない

 

 

 

ぽつぽつと

 

 

 

痛々しい時間が

長く ゆっくりと おちてゆく

 

難しい手術を 力いっぱい乗り越え

玉のような汗を額に噴き出しながら 夫は

つらい時間と闘ったのです

 

直心是れ道場

(禅のことば) 道場は静かな環境やすばらしい建物の中にあるのではない。まっすぐに進もうとする正しい心、素直で柔軟な心の中にこそある。この、うそや偽りのない、まことの直心に立てば、あらゆる場所、時が道場であり、修行や仕事の場である。

 

胸の中でずっと唱え続けていたそうです

頑張ってくれて ありがとう

生きててくれて ありがとう

夫は強い と思いました

私だったら 負けていたかもしれない

 

 

 

天井しか見えない夫に見せようと撮った 7階の病室からの 夜景

 

 

 

二人で 並んで観ることができました

キレイなひかりでした

とても 幸せでした

 

夫にはこれからまだ

復活まで 我慢の時間が続きます

 

でももう 戻らなくていいね

ちょっとずつ

前に進もうね

 

いつの日かきっと

風を切って走ろうね

 

一緒にね